パウダールームを作る場合の場所は？【注文住宅の間取り】

こちらでは、注文住宅を建てる際にパウダールームを作りたいと考えている方に役立つ情報を紹介しています。おすすめの間取りや参考になるアイディアなどをまとめました。

パウダールームとは

住宅や商業施設などにある小さなお手洗いのことを、パウダールーム（Powder Room）といいます。シンク・鏡が設置されており、手を洗ったり化粧直しをしたりすることができるスペースです。

洗面所やトイレと同様、パウダールームを居心地のよい空間にするために重要な要素となるのが、設備の充実とデザイン性の高さです。大きな家や高級住宅では、通常設備のひとつとして導入されている場合が多いです。

パウダールームを設置する場所は？

化粧直しをするのに適した場所は人それぞれ

パウダールームのある注文住宅の間取りについて考えるとき、たとえば「パウダールームの設置場所は浴室の横がベストでしょ！」といったように、あらかじめ決めつけてしまうのはあまり得策ではないといえます。

浴室の横は、確かに人気のある間取りです。けれども、実際には、リビングも人気がありますし、ライフスタイルによっては、それ以外の場所のほうが適している場合もあります。どこに設置するとどのようなメリット・デメリットがあるのか、という視点を持ち、じっくりと検討してみることをおすすめします。

浴室の横

浴室の横に設置し、一般的な「洗面所」として利用できるようにする間取りです。朝起きた後の身支度を、スピーディーにまとめて済ませられるので便利です。比較的広いスペースを確保しやすいので、3面鏡などの鏡を置きたい方にもおすすめです。シンク下も収納スペースとして有効活用できます。

ただ、椅子を置くのには適していないので、ゆっくりと身支度をしたい場合には、あまりおすすめできません。また、寒さの厳しい冬場になると、室温が下がりやすいという問題点もあります。

トイレの横

トイレの横に設置することで、身支度をスムーズに済ませやすいというメリットを得られる間取りです。排水と水供給の設備をシェアできるため、エネルギー効率も◎です。

設置パターンは、大きくふたつにわけることができます。ひとつは、トイレと一体化しているパターン、そしてもうひとつは、それぞれ独立しているパターンです。前者は、プライバシーが守られたスペースになります。後者は、トイレのスペースを広くする必要がなくなるので、その分、パウダールームを広くすることが可能になります。

廊下

廊下という空いたスペースに設置すれば、他の設備や部屋を、その分小さくする必要が生じません。また、人目に付きにくい死角などに上手に設置すれば、プライバシーを保ちやすい静かなスペースに仕上げることが可能です。

リビング

リビングにパウダールームを設置する間取りも人気です。ちょっとした鏡台がリビングにあれば、たとえば、小さな子どもから目が離せないときなども便利です。リビングにいながら、メイク直しをすることが可能になります。

より快適に！パウダールームを利用しやすくするアイディア

使いやすくて快適なパウダールームを設置するために、参考になるアイディアをみていきましょう。

【アイディア その１】２人で使用できるパウダールーム

2人が同時に使えるパウダールームにするのもよいでしょう。大きなカウンターの上に洗面ボウルが２つあれば、身支度で忙しい朝も、待ち時間などが減り、ゆとりを感じられそうです。

【アイディア その2】大きな窓のあるパウダールーム

大きな窓を設置することで、パウダールームに開放的な雰囲気が生まれます。圧迫感を感じさせないスペースになります。また、明るい太陽光によって、化粧の色味を確認しやすくなります。

【アイディア その3】明るいカラーのパウダールーム

パウダールーム内を明るいカラーで統一すると、汚れが目立ちにくくなります。ライトグレーなどもおすすめです。清潔感あふれるパウダールームになります。

【アイディア その4】生活感のないパウダールーム

シンク下などに大きな収納スペースを設けておけば、その中にさまざまな生活用品を入れられるので、生活感を隠しやすくなります。敷地面積が充分でない場合には、鏡の裏を収納棚にするのもおすすめです。